女性の自立支援活動

少女のための教育と職業訓練

2012年10月11日は初の「国連少女の日」(the UN’s first ever International Day of the Girl)でした。国連子どもの日は、1954年に設定されましたが、すでに58年を経た今、あらためて「少女の日」が設けられたことは依然として、少女の暮らしに改善が見られないためです。
私達が、ネパールに関わり始めて21年。ブッダ基金が組織として活動開始して11年。この間、ネパール社会の様子をずっと眺めてきましたが、社会全体は大きな変化を遂げています。しかし、都市部はともかく農村や山間地の女性の暮らしの様子に、ほとんど変化が見えません。途上国全体に言えることなのでしょう。国連は「少女の日」設置の目的を、10代に入ると義務教育からの離脱、強制される若年結婚、人身売買の対象になりうること等を挙げています。ネパールもその通りなのです。私は、当初からこのような境遇におかれた多くの少女に出会い、いつかは彼女たちのための事業を興したいと考えてきました。”Change Japan” を目指して様々な活動をしてきた私ですが、遅遅として進まない日本の現状から身を引き、残された年月を夫と共にネパールの事業に関わる事に しました。それが「少女のための教育と職業訓練」事業です。奇しくも「国連少女年」と同じ時期にスタートですが、具体的な事業内容は、以下の通りです。

  1. ネパール語の読み書き初歩の算数(足算・引算・掛け算・割り算)
  2. 職業訓練:洋裁、小物づくり
  3. 5人一組で6ヶ月研修(研修手当を支給)
  4. ポカラ市内で共同生活を送る(生活指導を行う)
  5. 卒業制作はベスト(自宅で仕事ができるよう優秀者にミシンを貸与)
  6. 支援体制を設ける

彼女たちが袖も襟もないベスト・チョッキの縫製を習得できれば、ネパールには優れた羊毛やカシミヤの素材がありますから、彼女たちの中からリーダーが育ち、会社に発展する事を目標にしています。


 女性の地位向上のための保育所支援

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ネパールの女性の地位は低く、特にお嫁さんは子を産み更に育てあげるまでは、苦労の連続です。農婦などは赤ん坊を背負って畑仕事へいくので、時には子どもが窒息死しているのにも気づかず田植えをしていたという悲しい事件もありました。
2004年4月、バラットポカリ村のガンダキ・ベシ保育所支援の訴えが、BFP次いでNGOヘラロアカデミーから我々ブッダ基金に提案されました。この地区の女性活動家アーマさんが、女性だけで資金を集めて建物をつくり保育所を始めたが、資金が続かず閉鎖されていたのでした。現地を訪れ実情を把握した後、私たちとアーマさんが契約書にサインしました。運営のための資金援助が開始されたのはそれからでした。管理はBFP次いでヘラロアカデミーにお願いしました。
毎年訪れては何がしかの特別援助もしました。水野理事は子供たちのためにとガスコンロを寄贈しました。保母さんは調理がし易くなったと感謝しておりました。私も子供たちに卵を食べてもらおうと、行くたびにポケットマネーから寄付したりしていました。
この保育所を卒業して小学校に入った子どもは、成績が抜群に良いとの報告も入っており、訪問して生き生きとはしゃぐ子どもの姿を見るのはとても嬉しく楽しみでした。
そして2008年末、この村は保育所を直接運営すると決定し、ブッダ基金は支援を終了しました。我々の支援で自立に成功した事業となりました。

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